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匠の素顔
西日本支店・責任者
清水 徳男 Shimizu Norio
ものづくりに大切なのは先入観を排し、
あきらめずに探求することです。
清水は自操式運転補助装置のポイントとして、5つの条件と優先順位をあげる。
それは『車が確実に止まる安全性』、『ドライバーにとっての使いやすさ』、『同乗者にとっての使いやすさ』、『代理店スタッフにとっての取り付けやすさ』、『工場でのつくりやすさ』だという。
まさに全方位に目を向けたこだわりだ。
しかし、技術者としてのこだわりやものづくりの喜びを力強く語る清水の言葉に、"身障者"や"ハンディキャップ"という表現は見当たらない。
「フジオートのお客様は全員がハンディキャップドライバーですし、私は障害者の方だから力になりたいとか、お客様を特別視することはありません。『自動車って楽しいですよね。こんな装置があれば運転できるなら、私がつくりますよ』という感覚です。むしろ大事なのは、車を運転するなら障害者も健常者も
責任は同じだという意識ですよ。だからこそ私は安全な装置づくりにこだわりますし、お客様には安全な運転にこだわってほしいと思うんです」
お客様から自操式運転補助装置の相談を受けたときも、清水はあえて病名などを聞かないようにしている。装置の開発に先入観を持ち込まないためだ。
重度障害を抱え、医師からは車の運転など不可能だと断言されたお客様がいる。清水はそのお客様に最適なジョイスティックシステムをイチから開発し、『車を運転したい』という思いに応えた。
「運転が不可能だという先入観がないから、難なく実現できたのだと思います。フジオートの技術とノウハウを組み合わせ、技術者としての創造力を駆使すれば、多くの不可能は可能になる。大切なのは先入観を排し、あきらめずに探求することだと思いますね」
匠の素顔
私は失敗の多い人間ですが、技術者にとって失敗は財産です。
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僕は自分自身をまだまだ発展途上の技術者だと思っています。
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私たち技術者はみんな、お客様によって育てていただいているんですよ。