匠【たくみ】。ものづくりの世界では、
すっかり使い古された言葉だ。
しかし、本当の意味で「匠」を冠せる企業は
いくつあるだろうか。
匠とは、単にものづくりに長けた者のことではない。
歴史や経験年数の長さだけで名乗れるものでもない。
つくり手の押し付けや自己満足ではなく、
使う者の視点に立って真に使い勝手の良いものを究めてきた者だけに、
第三者から与えられる称号だ。
そこには、経験に裏打ちされた独創がある。
長年にわたって培ってきた経験とノウハウをもとに、
事情も希望も異なるユーザー一人ひとりに対する最善の答えを、
オリジナルな発想と創意工夫によって導き出す創造力だ。
そんな力を持つ企業が、運転補助装置業界にも存在する。
1954年、両脚を失った創業者みずから自操式運転補助装置を創造して以来、
ハンディキャップドライバー一人ひとりに最適な運転補助装置を
オーダーメイドでつくり続けるフジオートである。
合理化が進む運転補助装置業界において、
フジオートは常にオリジナル、オーダーメイド、ハンドメイドに
こだわり続ける数少ない専門メーカーだ。
他の追随を許さないその実績と企業哲学は、まさに「匠」である。
そして、運転補助装置業界の匠を匠たらしめる存在。
それは、自社の頑なこだわりを具現化する技術スタッフにほかならない。
彼らは日々、何を思い、ものづくりに取り組むのか。
その実直な努力の蓄積は、ハンディキャップドライバーに何をもたらすのか。
名もない技術者たちの言葉を入り口に、
運転補助装置業界の匠・フジオートの真実をひもとく。

Interview 1 匠の素顔

本社・技術スタッフ
水口 敦夫 Mizuguchi Atsuo

私は失敗の多い人間ですが、技術者にとって失敗は財産です。

Interview 2 匠の素顔

西日本支店・責任者
清水 徳男 Shimizu Norio

常に"技術者"であり続けること。それが私のこだわりなんです。

Interview 3 匠の素顔

本社・技術スタッフ
生田 弘幸 Ikuta Hiroyuki

僕は自分自身をまだまだ発展途上の技術者だと思っています。

Interview 4 匠の素顔

本社・技術スタッフ
幡野 力 Hatano Chikara

私たち技術者はみんな、お客様によって育てていただいているんですよ。