匠 - 経験に裏打ちされた独創

Interview 3西日本支店・責任者 生田 弘幸

最大限の時間を開発に打ち込んだら、
計り知れない技術レベルに到達しますよ。

 生田が技術力を買われてフジオートに入社したのは2012年。しかし、運転補助装置業界では19年のキャリアを持つベテラン技術者だ。彼は故郷である鳥取県米子市の福祉車両・用具専門会社で、運転補助装置の型取り(車種に合わせた設計)、製造、取り付け技術を習得し、同社がフジオートと代理店契約を結んでからはFUJICONブランド専任技術者として技術を研鑚。そして、生田の柔軟な技術力を見抜いた藤森一子会長と二人三脚で有限会社フジコン九州の運営を支えた後、2年前からフジオート本社工場の技術スタッフとして新たなキャリアを築いている。
 他社の製品を熟知し、経営スタッフとしての経験と思考を併せ持つ生田の存在は、技術者集団フジオートのなかでも異彩を放っている。

イメージ 「他社製品を知っているから言えることですが、フジオートの技術力は業界屈指のレベルです。技術者一人ひとりの技術レベルが高く、ものづくりの着眼点や発想力には、見習うべきこと、盗むべきことがたくさんあります。でも、就業時間の使い方は甘い。もっとシビアに時間をコントロールすれば、今よりずっと多くの時間を開発や製造に打ち込めると思うんです」

 フジコン九州時代、生田は代理店や自動車メーカーの担当者とのコミュニケーションを重視するとともに、取り付け作業を朝と昼に配分することで、午後は製造に専念し、急なオーダーにも柔軟に対応できる体制を確立した。また、代理店に出張するときはどんなに遠方でも開店前に現地入りし、時間のロスなく業務にあたる。その対応力は信頼となり、わずかな期間でフジコン九州を軌道に乗せることに成功した。
「フジオートの技術者は、お客様が満足する水準のさらに上のレベルを意識して仕事に取り組んでいます。そんな技術者たちが最大限の力で最大限の時間をものづくりに打ち込んだら、フジオートの技術レベルは計り知れないものになるはずですよ」
生田の厳しさの源泉は、仲間たちの技術力に対する並々ならぬ評価にあるのだ。

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Interview 1 匠の素顔

本社・技術スタッフ
水口 敦夫 Mizuguchi Atsuo

私は失敗の多い人間ですが、技術者にとって失敗は財産です。

Interview 2 匠の素顔

西日本支店・責任者
清水 徳男 Shimizu Norio

常に"技術者"であり続けること。それが私のこだわりなんです。

Interview 4 匠の素顔 NEW

本社・技術スタッフ
幡野 力 Hatano Chikara

私たち技術者はみんな、お客様によって育てていただいているんですよ。