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匠の素顔
本社・技術スタッフ
幡野 力 Hatano Chikara
私たち技術者が常に問われるのは、
ものづくりの経験と想像力です。
幡野が手がける室内クレーンは、車いす利用者と自動車との精神的な距離を縮めてきた。
「でも、お客様によっては、車の乗り降りに30分かかる方もいらっしゃいます。その辛さから、車に乗るのが嫌になる方も少なくなと思うんです。だから私は、たとえ苦労をしてもまた車に乗りたくなる、そんな装置づくりを目指したいと思っています」
技術者が常に問われるのは、ものづくりの経験と“想像力”だと幡野は言う。
「最近はミニバンやワゴン車でも低床化が進み、乗降ステップを取り払ったデザインが多くなりました。健常者目線では洗練されたデザインですが、足の不自由な方にとっては、乗降ステップがなくなった分、地面からの高さは以前に増して高くなっているんです」
こうした問題を解消するのがサイドステップという特装品だ。しかし、あれば便利だからと安易に取り付けると、駐車時に縁石とぶつかってしまい、役に立たない場合もある。
「お客様の生活をさまざまな角度から想像しなければ、本当に役立つ装置は見えてきません。だから、もっとお客様との関係を濃密なものにし、本当に喜んでいただける装置や装備を目指していきたいと思っています」
自分たち技術者はお客様のためにものづくりに取り組み、技術者としてあるべき姿をお客様から教えてもらっている。幡野が語った印象的な言葉だ。
「私たちはみんな、お客様に育てていただいているんですよ」
匠の素顔
私は失敗の多い人間ですが、技術者にとって失敗は財産です。
匠の素顔
常に"技術者"であり続けること。それが私のこだわりなんです。
匠の素顔 NEW
僕は自分自身をまだまだ発展途上の技術者だと思っています。