左アクセルペダルは操作が難しい製品です。
左アクセルペダルといえば床置きの汎用タイプが主流ですが、当社ではアクセルペダルの軸を同じにする吊り下げ式を製作している唯一の販売メーカーです。
そして、その見本の横には当社が強く訴えていきたいメッセージが込められた展示品がありました。各メーカー、車種ごとに装置の設計を行っているということを知って頂きたいと思って作った、左アクセルペダルLA-1のミニチュアです。
「運転補助装置」と言われれば、車に装置を取り付けて操作する、というイメージをお持ちになる方が多いかもしれません。しかし、今から20年前まではハンディをお持ちの方が運転できるように自動車を改造するという考え方でした。装置は改造という形で自動車に取り付けられてはじめて機能するものであり、車の一部であると考えられていて、その根本は法律上も実は変わっていません。そうであるならば、装置という部品が設置されてアクセルやブレーキペダルを操作できるよう調整するスタイルではなく、車にぴったり合った装置を設計して手や左足で操作できる車に仕上げることが私たちの役割なのだと確信しています。このミニチュアは、その意思を示したものでした。
アクセル・ブレーキ・ハンドル操作ができてもシフト操作が出来ずに運転を断念するという方もいらっしゃいます。近年ハイブリッド車を中心に、シフト操作が簡単な車種が増えてきているのは大変うれしいことですが、まだ一般的ではないと思います。
シフトレバーも、車種によって設置されている位置(フロア、コラム、インパネ)や、操作方法、ロックの解除方法が異なります。その一つ一つについて、当然普通の使用方法もでるように考えながら、シフトレバーサポートを設計しています。
さらに、右半身だけで運転したい方に使って頂ける右シフトレバーも、対応できなかったインパネシフトにも取り付けできないか挑戦してみました。製品として成立するようなものではありませんが、シフトレバーの重要性にも注目して頂けたのではないでしょうか。
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