急ブレーキや急発進することを念頭に入れて、グリップの強度を考えています。コントロールレバーの先端をグリップのほぼ根元の部分にまで入れていますので、ハードな使用をしても取れたり折れたりすることはまずありません。また、破損の危険がないよう樹脂素材を使用しています。毎日使う場所だから、見えないところにも気を使い、安心して運転してもらえるよう考えています。
また、スイッチを手のひらの近くに配置していることも安全性につながることに気づき、重要な機能であるウィンカーとホーンは義務でなくなった今でもグリップに取り付けています。
運転時における手への負担の軽減、そして緊急時のブレーキ操作の確実性、スイッチ操作の利便性などの要素を兼ね備えているからこそ、多くの方々に愛用されていると確信しています。ちなみに、このグリップは意匠登録(885687)されています。
片手だけでアクセルやブレーキの操作をし続けるのは本当に疲れます。腕の力に自信のない方もいらっしゃいます。年齢を重ねるにつれて操作するための力を軽減したくなる事もあると思います。
フジコンの手動運転装置には、運転に必要な力を調整できる部品がいくつか備えられています。例えば、コントロールレバーには複数の穴があけてあり、ユーザー様にとって最も良い力加減や可動範囲をその場で調整できるようになっています。もちろん、車によってはスペースの問題もございますので、全てのご要望にお答えてできるかはわかりませんが、装置の作り直しを含めて最善の方法をご提案させて頂きます。手動運転装置の30年保証にはお買い上げ後1年以内の装置無料作り直しを含めているのも、そのような理由です。
現在の手動運転装置には、ブレーキロックが当たり前のように装備されています。シフトチェンジをしたり、渋滞など長時間ブレーキをかけ続けたりするとき、ブレーキ状態でレバーを固定することができるための機能です。これは「ソレノイド」という部品が作動することによって、ギアとツメがかみ合わさってレバーを固定することができるような単純な機構になっています。
フジコンではこのソレノイドの磁力を市販品より強くしています。確実にブレーキロックをかけるためには市販品では対応できない場合がある、という結論に達したからです。そのためこれを作って頂いている工場では、このためだけに他の工程を全て停止しなくてはならないそうです。
手動運転装置FC-TXL2型に装備されているアクセルロック。アクセルを一定の位置で一時的に固定できる機能です。高速道路などアクセルを引き続けることが多い方に大好評な機能ですが、こちらにも信頼性に優れるメーカーのものを、特注でパワーを強化して製造したものを使用しています。確実にロックして確実に解除できる、当たり前のことを実行できる部品選びが装置の信頼へつながっていることを意識したこだわりポイントです。
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